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深夜特急〈1
〉
香港・マカオ
沢木
耕太郎
新潮社
420
円 (税込価格)
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Eat, Pray, Love.
Elizabeth Gilbert (
著)
Penguin Group
ISBN:
978-0143118435
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食べて、祈って、恋をして
エリザベス
ギルバート
武田ランダムハウスジャパン
1,890
円(税込価格)
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残暑お見舞い申し上げます!
…と言いたいところですが、まだまだ残暑という言葉が不相応、夏真っ盛りな今日この頃ですね。こんな暑い中本なんて読んでられないよー!!というかたもいらっしゃるかと思われますが、それでも敢えて夏に読む本をお勧めさせていただきたいと思います。
テーマは〈旅〉。
まず一冊目は『深夜特急』シリーズ。寝苦しい夏の真夜中に、地図帳を引っ張り出して無性に読みたくなってしまう一作です。 著者・沢木耕太郎さんがユーラシア大陸を渡る道程で目にした人や光景が余計な装飾なく、淡々と描かれていることで逆にその世界の中にぐいぐいと引き込まれてしまいます。名もなきものは名もなきもののまま、猥雑なものは猥雑なもののままその輪郭をくっきりとあらわす感じ。それでいて痕跡を残さずにすっと姿をくらましてしまう感じ。 感覚的なものでなんともあらわし難いのですが、真夏の夜特有のどこまで歩き続けても果てがないような感じに似ていて、頁をめくる手が止まらなくなってしまいます。言わずとしてた名作ですが、初めて手にした中学生の時以来、読むたびに新たな発見のある作品です。
深夜特急とある意味対象的な作品が次に紹介する『Eat,Pray,Love』(邦題『食べて、祈って、恋をして』)です。 この作品、あらすじを見る限りだと〈旅〉(傷心旅行?)をめぐるエッセイといった感じです。しかし、読み始めると果たしてこれが〈旅〉である必要があるのか?と思ってしまうところがあります。さしずめ、Italy+India+Indonesia<Identityといった感じ。なぜならこの作品、旅に出ているにも関わらず主に描かれているのはElizabethと彼女の周囲数メートルで、最終的に焦点が当たるのはいつもElizabeth=〈私〉意外の何者でもないからです。そういった意味では〈旅〉についての作品とは言い難いところはあります。しかし、旅という日常と非日常のゆらぐ状況で、無意識のうちに自分自身のことを考えてしまう(しかも、考えたところで結論は案外ありふれたものだったり…)という点はなんだかわかるなあ、という感じになってきます。 エッセイではあるけれど、一種のchick litとして読むのが良いかもしれません(因みに、短いチャプターで構成されているのでわりと読みやすい一作かと思われます)。
最近、日常見聞するものに対して何ら感情的な反応がなければ、それは感覚が枯渇している証拠かも、といった類のことを言われてはっとすることがありました。旅から得られるもののひとつは、そういった鈍った感覚を研ぎ澄ますことでもあるのではないかなと思います。現実世界で行ける範囲はある程度限られていますが、その分〈旅〉についての本で旅行気分が味わえるのでは、と思っています(…願っています?)。
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氏 名
:
渡邊
淳子
勤務店舗
:
新業態開発本部
担当分野
:
洋書・専門書
(business.economics)
を
担当しておりました。
ようやく社会人2年目です。
趣 味
:
テニス、フラメンコ、ピアノ
座右の書または大好きなタイトル
:
吉見俊哉「都市のドラマトゥルギー」、 山際淳司「江夏の二十一球」、吉本ばなな「うたかた」
自分を簡単に
:
猪突猛進、前しか見えない 振り向かない。
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