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-『ほぼ日手帳WEEKS』を作られたきっかけを教えてください。
お客様から、とにかく「ほぼ日手帳」を薄くしてくれという希望をいただいていました。でも『ほぼ日手帳』を変えるわけにはいきません。それは『ほぼ日手帳』を今使っている方々の喜びを奪ってしまうことになりますから。変えるのであれば新しく考え直そうと思いました。『ほぼ日手帳』が持っている良さをとり入れた上で、より自由度を高めた、いわゆるビジネスユースの手帳を作ろうとずっと考えていたことが実現したともいえます。
-『ほぼ日手帳』からWEEKSが引き継いだ点をご紹介ください。
まず単純に「24時間」という考え方ですね。1日をどこで区切るかというのは、昔みたいに9時~5時で働いている人ばかりではない。さらにいうと、自分の趣味の時間も含めて24時間、自分にはスケジュールがあったり、やることがありますので、そこが特徴です。
もう一つは、スケジュール以外のことをとっさに書き込むことができるメモです。時には原稿用紙代わりにそこに一回書いておいたものを後でタイピングするということもありますし、そういう意味では、フリーのページをどのぐらいこの中に持てるかというのがポイントです。
-具体的にいうと、ページの見開きの左が「24時間」で、右側がフリーという構成になっていますね。
はい。もうひとつ重要なのは、手帳の後半部分が方眼ノートになっています。そのページ数がノート一冊分あるんです。ですから、薄いんですが実はフリーのページがとってもたくさんあるというのがこの手帳の大きな特徴です。
-「美しい日本語へのこだわり」というのは。
日本でも屈指のデザイナーである佐藤卓さんと作ってきたことの一つの成果だと思うんですが、できる限り日本語でパッと見たときの視認性を高めようと。それを言葉としての意味だけではなくて、デザインとしてきれいに見えるレイアウトをしていこうというのを丁々発止でやってきたことが、この中に込められていますね。
-あとはグリップ&ターン製本について。
立って書けるような小ささですし、動きながら書けるものにしました。折り曲げられて、そこのページが出せるというのは非常に重要です。360度引っくり返せますよという状態で、昔のドラマの新聞記者の書いているスタイルを想像していただければと思うんですが、実際に360度グルッと回せるというのは、あるメーカーの方が「よくやりましたね」といってくれた特徴ですね。
-用紙は『ほぼ日手帳』と同じ「トモエリバー」です。
これはもともと「ほぼ日手帳」の紙として開発されたものです。ページ数が多くて、裏写りがしなくて、書いた筆致がなめらかに感じられるというのは、この紙のおかげです。WEEKSもかなりのページ数があるんですが、トモエリバーのおかげでこの薄さになりました。
-細かい話ですが、「月齢」も入っています。
それは「ほぼ日手帳」からの引き継ぎなんですけれども、手帳を見る視線と、それから、いわゆるリアルな世界を見る視線というのが、同じ人間の中に両方あるものなので、これを見て、「そういえば月が」と思うのはなかなかいいことだなと思います。
最初は僕らの好きで始めたことだったんですが、お客様にもわかっていただいて、月齢はファンが多いですね。手帳を見ながら外の景色をふと思い出すという、そういう役割を果たしていると思うんです。
-あとは付録の路線図が非常に便利であると伺っています。
「ほぼ日手帳」を作るプロセスで徹底的に作った路線図なので、たぶん、日本で出ている路線図の中で一番正確で詳しいと思うんです。
読者の方から近くの駅についての情報を頂いて、それを元に直していったんです。「うちのそばの○○駅は今は廃止されています」というような情報を正確に掌握できる会社がなかったんです。恐らく、これにかなうものはないと思いますね。
-これはどういった地域が含まれていますか。
東京近郊、名古屋近郊、大阪近郊、広島、福岡、仙台、札幌です。
-千葉から鎌倉までカバーしているのはないですね。
なかなかないですよね。この路線図は“鉄道の神様”、コミック『鉄子の旅』の作者横見浩彦さんにも認めていただきました。
-今回の広告のデザインの意味は。
まず一つは、全体がしなやかで丸められますよということですね。それから、スーツの袖口が見えます。いわゆる「ほぼ日手帳」というと、どうしてもカジュアルな、女性が使うものだと思われる方々がいらっしゃるので、どちらかというと、それこそ丸の内にお勤めのビジネスマンの方に持っていただきたいというメッセージが全体に込められています。
-では最後にお客様にひとことお願いします。
やはり自分で選ぶ手帳なので、選んでいただいたということで僕らはうれしいです。ご自由にお使いください。「自由」というのが一番重要だと思っています。
―ありがとうございました。
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