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インタビュー | 与謝野馨さん≪全1回≫『民主党が日本経済を破壊する』 | « Main

インタビュー 与謝野馨さん~『民主党が日本経済を破壊する』

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与謝野 馨 (よさの かおる)
1938
年東京生まれ。東京大学法学部卒業。日本原子力発電に勤務の後、中曽根康弘氏の秘書を経て、76年に衆議院議員初当選。文部大臣、通産大臣、自民党政調会長などを歴任。安倍内閣では官房長官、麻生内閣では財務・金融・経済財政の経済3閣僚を兼務するなど、政界随一の政策通として知られる。歌人の与謝野鉄幹・晶子は祖父母にあたる。

民主党が日本経済を破壊する

民主党が日本経済を破壊する
与謝野馨著 文春新書 809円(税込)
あえて言う
デフレ、円高・株安、財政赤字…….「民主党型バラマキ政策」では瀕死の日本経済は救えない。
「不都合な真実」から目を逸らすな。
序章 深刻な病状を「告知」する
第一章 民主党「ミクロの決死隊」が国を誤る。
第二章 麻生総理に退陣を迫った日
第三章 世界同時不況との戦い
第四章 日本経済には成長戦略が不可欠
第五章 小泉改革の功と罪
第六章 高福祉・低負担はありえない

第七章 民主党よ、耳障りな議論から逃げるな

-丸の内本店の印象はいかがでしたでしょうか。

 昔の丸善も知っているんですが、この丸の内本店は本当にすばらしい。何か 外国に来たみたいな気がします。一番最近、丸の内本店に来たのは読売新聞の渡辺恒雄さんが「カントの『純粋理性批判』、あれは与謝野君、英語で読むとよく分かる」と言うんです。それでここに探しに来たんですよ。

-この店にですか。

 うん。そうしたらありました。僕はそれを買っちゃったんです。後で渡辺さんに「丸善に行ったらちゃんとありました」と報告したら、渡辺さんが「実は僕も君にそう言った後、丸善にいったら、ちょっと前まで置いてあったんだけど売れました」って(笑)。私が買っちゃったもんだから(笑)。

 それで、私は丸善の数学の本なんか随分昔、買って読んだことがあるんです。丸善というと何か私の印象は、数学の本や何か堅い本を出す出版社だなというのが学生時代からの印象ですけど、店に来ると何かデザインがすばらしくて、すごいなと思いましたよ。

-どのような書店がお好きですか。

 普通の雑誌とかベストセラーはどの本屋さんにもあります。だから特別興味を引く分野の本を探すんだったら、やはり丸善、八重洲ブックセンター、神田の大きな本屋さんがいいですね。小さい本屋さんに行くのも面白いですが、自分がどうしても買いたい本、探したい本があるときは、やはり大きな本屋さんに行くのが一番能率的ですね。

-先生にとって本とは何でしょうか。

 今、野党になったらとても暇になったので(笑)、年も年ですから、これから頭が悪くなるんじゃないかなと思って、物理とか数学をやっている人に頼んで、「こういう物理の分野を理解したいから、それが分かるために必要な数学を教えてくれ」と家庭教師を頼んだら、昨日、カリキュラムが届いたんです。いよいよ本格的に数学と物理の勉強を今年はやろうと思っているんですよ。

 僕は勉強というのは、本に頼って独学というのが最も正当な勉強方法で、本を読んでも分からない部分を先生に聞くというのが正しいと思っているんです。だから、本というのは自分一人で勉強するときの先生だと思っていますよ。

-印象に残っている本はありますでしょうか。

 いろいろな本があるんですが、やはり城山三郎さんが書いた『落日燃ゆ』。それから、阿川弘之さんが書いた『井上成美』というのは非常にいい本で、大きな生き方をした人たちを書いているんで感銘するところが多いです。

 最近読んだ本で面白かったのは、半藤一利の『昭和史』と『幕末史』。『昭和史』の前半部分を読むと、本当に政治家は無責任で、政治にも無責任で、正しい判断をしていない人がいっぱいいるっていうことが分かります。鳩山一郎なんかもそうですよね。

-では、今回の著書『民主党が日本経済を破壊する』についてのお尋ねします。この本をつくるきっかけをお話ください。

 文藝春秋から財務大臣時代の経験、それから、民主党政権が成立したのでそれをどう考えていけばいいのかという本を書いたらどうかというお話をいただきました。若干メモワールの部分もあるんですけど、やはり日本が将来の豊かさを維持していくためにはこういう方向で努力しなきゃいけないということを強く強く申し上げた、そのつもりで、この本は書きました。

-ここをぜひ読者に読んで欲しいというポイントは?

 一言で言うと、日本の豊かさというのは天から与えられたものではありません。国民一人一人が汗をかき、血を絞り作っている豊かさですから、その部分が少しでも緩むとあっという間に貧しくなります。

だけど、今の民主党政権というのは富を配ることだけに熱心で、皆で頑張ろう、汗をかこう、知恵を出そうという、そういう発想がどこにもありません。それに対して、やはりそうではないんじゃないですか、とそういうことを申し上げています。

それから日本の国際的な地位というのは、国の威信のための地位ではなくて、国民の経済とか国民の生活を守るための国際的な地位というものを保たねばならないんです。だけど、民主党政権になってから日本の国際的地位とか、対米関係を初めいろいろな国との関係が揺らぎ始めています。外交分野だからいいじゃないかといっても、外交関係が悪化したらやがては経済関係もいろいろな影響を受けます。

 きのう、トヨタがアメリカでの生産販売を中止するという発表がありましたが、普通の日米関係の中では発生しない話なんです。アメリカ政府の中の日本びいきの人たちが一歩も二歩も退き始めたということなんではないか、とそういうことを危惧しています。

-では話は変わって、毎日の生活の中で一番楽しいことは何でしょうか。

 選挙終わってからアメリカの連続ドラマのDVDを見ていたんですよ。寝る前にいつも見ていました。見たのは「 BONES 、「 CSI 」、「ドクター・ハウス」と、「ネービー・クライム・インベスティゲーション」。それから「24」のシーズン7と、毎晩見ていました。寝る前に見ているときそれが一番楽しいです。

-この前、舛添要一先生にインタビューさせていただいたときは、大臣警護官SPがいない生活というのがとっても楽しいとおっしゃっていましたが、その辺はいかがでしょうか。

 SPが見張っていたけど、最近は女房が私のことを見張っていますから(笑)、同じような生活環境ですよ。

-では、お好きな言葉がありましたら、お教えください。

 「職人気質」という言葉が好きですね。

-それもご自身のことという感じですか?

 職人というのは仕事のときは一生懸命やるけど、仕事が終わると遊ぶわけです。割にそういうの好きなんですよ。

-それでは最後に、この本の読者の方にメッセージをお願いできましたら。

 要するに、豊かさをどうやって維持するのか。そのことを皆で考えて、皆で努力しないと日本の経済はそんなに強くないですから、いつまでも先輩たちの遺産で食べているということじゃだめなんです。その努力を一生懸命やらないと日本というのは豊かでなくなってしまいます。豊かであることでいろんな社会的悲劇が少なくて済むんですよ。

 例えば今、豊かだからお金がないからお医者さんに行けないとか薬が買えないという人はほぼ皆無ですよ。いい世の中なんです。だけど、これを続けられるのか。持続可能性と我々は言っているんだけど、日本の社会の豊かさの持続可能性は、皆の汗と努力、知恵で初めて成り立っているんです。そのことを読者に伝えたいです。

-ありがとうございました。

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