親から子へ ~読みつがれる絵本たち~
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絵本はいま、時代的にとても大事な新しい意味をもっていることに気付いてほしい。
ケータイ、ネット、ゲームなど電子機器をとおしてのコミュニケーションや遊びが、子どもの自由な時間の大半を占めるようになっている。生身の人間同士の触れ合いが希薄になっている。それでは豊かな人間性が育たない。その危機を乗り越えるには、家の中でテレビゲームやケータイから離れて、親が子にからだをくっつけて絵本の読み聞かせをするゆったりとした時間を毎日つくることが大事だ。そういう生活を実践すると、特別の勉強をさせなくても、子どもの言語力やきめ細かな感性が驚くほど発達してくる。私はそういうすばらしい親子を身近に見ている。
絵本の選び方はいろいろある。毎週休日に親子で図書館から数冊借りてきて、一緒に何度も読み、とくに気に入ったものは書店で買って、愛読書にする。あるいは書店で親子で選んで買う。いずれの場合でも、どんな絵本があるのかがわかるガイドブックを参考にすると、あらかじめ1冊1冊の内容がわかるので便利だろう。丸善の絵本担当者がつくったこの絵本カタログ「親から子へ 読みつがれる絵本たち」は絵本をテーマ別に分類して紹介しているので、絵本選びのアシスタントになってくれる。そんな絵本選びをしていると、いつしか親自身が大の“絵本好き”になり、生き方にしなやかさを取り戻すだろう。それこそが、実は読み聞かせをする親の条件なのだ。
柳田邦男(ヤナギダ・クニオ)
1936(昭和11)年栃木県生まれ。ノンフィクション作家。
いのちの危機や心の危機をテーマに、ドキュメント作品や評論を書きつづけている。
最近はメディア社会と子どもの危機について問題提起をし、絵本活動に力を入れている。
関係の著書に『壊れる日本人』『石に言葉を教える』『砂漠で見つけた一冊の絵本』『大人が絵本に涙する時』など。
翻訳絵本に『エリカ 奇跡のいのち』『だいじょうぶだよ、ゾウさん』『でもすきだよ、おばあちゃん』などがある。

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今の時代は、子どもの教育について様々な情報が氾濫する一方で、家庭では長時間テレビを見たりゲームをすることで、親子の会話が少なくなり子どもに与える影響が危惧されています。小さい頃からたくさんの絵本に接し、土壌を豊かにしておけば、そこにどんな種をまいてもきっと、うまく育ってくれるはずです。
そしてなによりも絵本には、子どもが初めて出会う世界がたくさんあります。
絵や物語を通して、子どもの想像力が広がり、素晴らしい世界にたくさん出会えることができます。親から子へと、また親となった子どもが次の世代へと読みつがれ、色あせることなく、ながく愛され続けている絵本たちがあります。
私たちは子どもの成長に役立つ「心のあたたかさや優しさ」を大切に、楽しさのあふれる絵本をおすすめしてまいります。
丸善株式会社

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