- つみきのいえ
- 白泉社
2009上半期ベストセラー本特集丸善ブックアドバイザーが語る上半期 ランキングだけじゃ分からない! 書店の店頭から見た上半期分析&下半期の注目本 丸善のブックアドバイザーが緊急座談会! 上半期の分析と下半期の注目を語りつくします 丸善の店頭でお客さまに本をご案内するエキスパート"ブックアドバイザー"が、書店の現場から読み取った上半期の分析と下半期の注目本をご紹介します。 ランキングを見ただけでは分からない、書店員ならではの視点から、上半期の傾向を語りつくします。さらに、それぞれの個人的なオススメ本もピックアップいたしました。
【丸善ブックアドバイザーが語る上半期 目次】 1ページ: 選ばれる本はどんなタイプ? 書店の現場から見る2009年上半期の傾向 2ページ: 上半期に好評だったタイトルはこれ! 注目タイトルを一挙紹介
選ばれる本はどんなタイプ? 書店の現場から見る2009年上半期の傾向 映像化作品は相変わらずつよい。 ―2009年上半期の状況はいかでしたか。映画化・テレビドラマ化されたもの、その予定のものっていうのは相変わらず強いですね。 吉海 確かに、こうしてベスト100を見ていると文庫の上位はほとんど映画化されたものなんですよ。本だけで売れたというのが少なくて個人的にはさびしいですけどね。お茶の水店のベストを見ても2位から11位までほとんどが映画化原作なんですよ。 小板橋 それをマイナス面じゃなくて、プラスに考えると太宰治とか松本清張生誕100年ということで文庫フェアを組んで、装丁も変わって、新しい読者が増えているじゃないですか。今日の新聞でも『人間失格』は夏目漱石の『こころ』についで第2位なんですってね。それがまた今太宰のブームでさらに売れていて、で、映画化もされる。太宰治に関する関連の本も出るということなので、プラスにとらえていいことだと思うんです。 アカデミー賞受賞アニメ『つみきのいえ』の絵本は、大人が児童書売場に足を運ぶきっかけに
吉川 映像といえば、児童書では『つみきのいえ』がよく動きましたよ。アカデミー賞の短編アニメーション賞を取ったというのがやっぱり珍しいので。どちらかというと大人の関心が高かったと思います。それをきっかけにお客様が児童書売場に足を運ぶ機会が増えたのかなというのがありますね。絵本に興味を持っていただくよいきっかけになったんじゃないかと思うんですよね。アニメーションということで芸術書の方でも併せて展開したので、それもやっぱり層的には幅が広がっているという気がします。 小松原 DVDを流していましたよね。 吉川 テレビの前で立ち止まってご覧になる方が多かったですね。子どもよりもやっぱり大人っていう感じですね。 不況の影響か? ビジネス書は古典に原点帰りの傾向 吉海 不況の影響かどうかわかりませんが、基本的なものをもっと読もう、古典を読もうという動きもあったように思います。 宮野 ビジネス書の売れ行きを見ても、本当この不況の中で原点返りという意識はかなりお客様の中ではっきりしているんじゃないでしょうか。新しいもの、こういう手があるああいう手があるということに飽き飽きしたというか失望というのか、そういうなかで原点返りというのがひとつのキーとして前半あったというのは事実だと思うんですね。 宮野 松下幸之助さんの肉声の講演CDをつけた本が3種類か4種類出ています。ベスト100位ランキングに入っているのでは50位の『不況に克つ12の知恵 CD付き』がそうです。それから54位の『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』も松下幸之助さんです。 文芸書ではやはり村上春樹! 女性タレントの本も人気 上村 丸の内本店文芸書コーナーでは、『1Q84』が発売されると『1Q84』一色になって、あとは、女性タレントの本、ベッキーさんとか梨花さんカとか浜崎あゆみさんとか、浜崎あゆみさんはタレントの域を超えているかもしれないけれども。そういった方々の女性エッセイが盛り上がりましたね。あとは吉川十和子さんのビューティー本も話題になりました。村上龍さんの『無趣味のすすめ』も初速から良くて、佐藤優さんの『交渉術』がずっと売れています。 |